「絞り染め」は、衣裳の模様を表現する技法の一つで、布を絞るなど防染処理をした後で染料に浸し、色の濃淡により模様を生じさせるものです。
この技法は古来より伝わるもので、日本では千数百年も前から行われてきました。

「鹿の子」という名前の由来は、できあがった模様が子鹿の斑点に似ていることから名付けられたと言われています。

「京鹿の子絞」(きょうかのこしぼり)は、京都で室町時代から江戸時代初期にかけて、辻が花染として盛んに行われるようになり、江戸時代中期に全盛期を迎えました。
その後も手先の技は着実に受け継がれ、和装、洋装、インテリアなど、幅広い分野で展開しています。